ポケナビメールニュース ――――――――――――― No27(06-01-13)

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■ GPS豆知識

☆ GPSの歴史  

 GPSは1993年12月8日に運用開始となりました。
運用開始から13年が経ち、軍事、宇宙利用はもとより、測量、地球観測、船
舶、列車の運行管理やカーナビゲーション、最近では携帯電話によるナビゲー
ションにも利用され、日常生活に無くてはならないものになってきました。

 GPSの運用開始からさかのぼること約30年前の1964年に第一世代の人
工衛星航法システムNNSS(Navy Navigation Satellite System)が実用化さ
れ 、 20世紀末まで運用されていました。NNSSは米海軍と民間船舶などに
利用されていましたが、GPSのように一般市民が直接利用できるものではあ
りませんでした。  

 米国によるGPSの開発は1970年台の初頭で、陸海空軍が別々に計画して
いた衛星測位システムを統合してGPS計画がスタートしました。
 予算削減や、スペースシャトルの事故等で完成は大きく遅延するとともに、シ
ステムの仕様も二転三転しました。1993年12月に実験機を含め、24衛星
が揃ったということで完全運用状態に入りました。本格的な完成は全衛星が実
用機に代わったときで、1995年になります。

 2000年代に入ってGPS近代化計画が策定せれています。新システムに移
行するのは2010年前後で、精度、運用性において改善がなされそうです。  

 EUで実施が決定しましたガリレオは数個の静止衛星と高高度周回衛星の3
0個の衛星からなる、非軍事システムです。全世界どこでも使え、一般用の無
料チャネルと高精度有料チャネルがあり、2008年から運用開始を予定してい
ます。
若干の精度改善は期待できるものの、桁を変えるような精度は期待できないよ
うです。

 日本では準天頂衛星のサービスを2009年頃から始める予定です。準天頂
衛星はGPS衛星の1つとして機能し、GPS衛星からの信号と合わせて測位を
行います。3機構成で常時1機が天頂付近にいるようになっています。こうする
ことでビルの谷間や山間部でも受信可能となり、GPSの使用できる範囲が広
がります。また、位置精度が1m以下になるようです。

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