ポケナビメールニュース ――――――――――――― No40(07-02-08)

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

■ GPS豆知識

☆ 位置の表し方

  一般に地球上の位置を表すときは北緯×度×分×秒、東経○度○分○秒と表し ます。
 気球に乗る人たちはUTMといって、中央子午線からの距離と赤道から距離で位置を表します。単位がメートルですので、目的地のUTMが分かると、目的地までの距離を簡単に求めることができます。
 また、グリッドロケーターといいまして、これは無線愛好家が位置を知らせるときに使用するものがあります。地球を約1,866万の区画に分割し、その区画を記号で表します。

  経緯度の表示ですが、船乗りさんは経緯度を度分秒ではなく、度分で表します。これは海上での距離を海里で表すためで、赤道上の1分の距離を1海里(1,852 m)と定めたためです。目的地の経緯度が現在位置と5分違えば目的地まで5海里となるわけです。ちなみに1海里の距離を1時間で航行する速度を1ノットと いいます。

  ここで質問です。地球上で1秒の距離はどこでも同じでしょうか? 南北方向の距離は約31mでどこでも同じですが、東西方向は緯度によって大きく変化します。東西方向の距離は地球を輪切りにしたときの外周ですので、赤道上が一番長く、高緯度になるにつれてどんどん短くなり、極では零になります。

  余談ですが、冒険家の大場満郎さんが南極大陸単独徒歩横断で極地点に着いたとき、衛星回線で相談室に電話がありました。「ポケナビがおかしい・・・。」 そうです、緯度は南緯90度で固定していますが、経度は大きくばらつくのです。 1mずれただけでも何度と変化しますから。  
  高緯度で使用する場合、例えば緯度85度のところで使用したとき、経度1秒の距離は2.7mになってしまいます。平均誤差15mでしたら、5.5秒もずれが生じてしまいます。気をつけて下さい。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

戻る

© EMPEX / エンペックス気象計