温度計や湿度計はどうやって測っているのですか?
湿度とは何ですか?

温度計の変化ありません、故障ですか?

温湿度計はどこに置けばいいのですか。
同じエンペックスの湿度計なのに表示が違うのはどうして?
温度や湿度の精度を教えてください。
快適な温度・湿度はどのくらいなのですか?



温度計や湿度計はどうやって測っているのですか?

【温度計について】
温度計には主に3つの計り方があります。

・バイメタル式 温度計
アナログ温度計に多く採用されているセンサーです。温度によって伸縮性の度合いが違う金属を張り合わせて、温度変化によって曲がるようにゼンマイ巻になっています。
その時の温度変化によってゼンマイが巻いたり戻ったりした動きで針が動いています。

温度の単位の摂氏(℃)は、0℃を水が凍る温度、100℃を水が沸騰する温度として定めて、 その間を100等分して表しています。

 
  ・デジタル温度計
デジタル温度計は、温度の変化によって電気が流れやすくなったり、流れにくくなるのを敏感にとらえるサーミスタ(抵抗)を使ってその変化を計算して温度を出しています。
 
  ・ガラス管温度計
ガラス管の中にある赤や青い液体(エタノール(アルコール)に色を付けたもの)で温度の変化を表しています。アルコールは温度によって体積が膨張したり、縮んだりする特性があるので、ガラス管に入れて変化が分るようにして図っています。

【湿度計について】
湿度計にも主に3つの計り方があります。

・バイマテリアル式湿度計

原理は温度計と同じで、金属(真ちゅう)に湿気を吸いやすい、収縮率の異なる感湿剤を張り合わせ、 湿度変化によって曲がるようにゼンマイ巻になっています。
その時の感湿剤の変化によってゼンマイが巻いたり戻ったりした動きで針が動いています。
 
  ・デジタル湿度計
デジタル式ではくしをかみ合わせたような電極の上に感湿剤を間に挟み込まれており、感湿剤が湿気を多く含むと電流が流れやすく、乾燥すると流れにくくなるのでその時の流れやすさの抵抗の変化で計っています。
 
  ・毛髪湿度計
昔から採用されている方法ですが、人の髪の毛の湿気によって膨らむ性質を利用して、その変化量を計算して湿度を表示しています。
 

  


湿度とは何ですか?
湿度とは空気の乾燥の度合いのことを言います。空気はカタマリで移動しているため、カタマリが動きやすい風通しのよいところやカタマリが動かない部屋の隅ではそれぞれ乾燥の状態が違うので、湿度が異なってきます。
湿度には【絶対湿度】と【相対湿度】があり、一般的に湿度は【相対湿度】のことをいいます。

【絶対湿度とは】
空気には常に水蒸気が存在しています。その空気の1立方メートルの中にある水蒸気の量(g)のことを絶対湿度といいます。

【相対湿度とは】
空気は酸素や窒素などの気体からなっていますが、それ以外に水蒸気を含むことができる部屋があります。その部屋は空気の温度によって大きさが変化します。
その時の部屋全体(水蒸気を含むことができる限界量)に対して、実際水蒸気が入っている量を割合%(RH)にして表示しています。
 




温度計の変化ありません、故障ですか?

温度計は空気のカタマリの流れによってその変化を察知しています。
温度変化がないのは風通しの殆どない気密性の高いお部屋で空気の流れがない場所です。もし、故障かどうか確認したいのでしたら、一度屋外に温度計を出して見てください。空気が流れる外ではすぐに変化していれば、故障ではありません。

 


温湿度計はどこに置けばいいのですか。

直接日光が当たる場所や冷暖房器具、加湿器などのそばは避けていただき、床から高さ約1.5mくらいの所に設置するのが最適です。

 


同じエンペックスの湿度計なのに表示が違うのはどうして?

湿気は空気のカタマリです。カタマリによって湿気の度合いが異なる場合があり、場所が近くであっても数値が異なる場合があります。また、エアコンの風やライトで暖められている風が直接湿度計にあたると影響をうけます。

湿度計が箱に入っているものと箱から出して設置しているものでも数値が異なることがあります。また、 湿度計が木枠のものは木材がは水分を多く吸収してしまうので、その中にあるセンサも敏感に反応して数値が異なる場合があります。

          ▲木枠温湿度計       ▲プラスチック枠温湿度計
 


温度や湿度の精度を教えてください。

市場には色々な精度の温湿度計がありますが、エンペックスでは家庭用で初めての高精度温湿度計を開発いたしました。高精度センサーは2種類あり、その精度は以下のとおりです。

 

 


快適な温度・湿度はどのくらいなのですか?

私たちが快適だと感じるのは 温度だけではなく、室内の湿度の高い、低いによって変わります。室温が低くても、適度の湿度があれば暖かく感じたり、健康に良い「快適度」は、温度と湿度の組み合わせで決まります。
下のグラフの赤い部分は平均的に多くの人が快適と感じる「快適ゾーン」です。 湿度が40%RH以下になると、風邪をひきやすくなったりします。
また冷暖房などの暖め過ぎや冷やし過ぎも身体にはよくありません。外気との温度差5℃以内が、健康上望ましいと言われています。